個人事業主の手取り、結局いくら?年収別早見表で3秒でわかる

個人事業主の年収別手取りを早見表として示すエディトリアル風サムネ画像。3つのカードで売上300万/700万/1500万の手取り額と手取り率を比較表示。電卓アイコンと「3秒で計算」キャッチを配置。プロフェッショナルなトーン。

「結局いくら残るのか」。

会社員のころは給与明細を一発で見ればわかったその答えが、独立した瞬間にどこかに消えます。これが個人事業主の最初の壁です。

経費・税金・社会保険・消費税の4本柱が複雑に絡み、年に1回の確定申告で向き合うには重すぎる。確定申告の3月までレシートを溜め込み、目をつぶって数字を出していませんか?

この記事は4本柱の各論をいったん横に置いて、年収別の手取り早見表だけで「だいたいこのレンジ」を3秒で知るための記事です。

目次

個人事業主の年収別 手取り早見表

前提:青色申告65万控除(e-Tax提出)、経費は売上の20%、東京都港区、39歳以下、扶養なし、他控除なし、個人事業税5%(デザイン業等の課税業種)を含む。

売上国保国民年金税金合計手取り目安手取り率
200万円17.9万21万2.2万約119万円59%
300万円28.6万21万9万約181万円60%
500万円41.2万21万42万約296万円59%
700万円60.6万21万78万約400万円57%
1,000万円80.1万21万161万約538万円54%
1,500万円90万(上限)21万316万約773万円52%

200万〜700万のレンジは手取り率が57〜60%にきれいに収まります。

1,000万を超えると累進課税で50%台前半に落ちます

これが頭に入っていれば、月の請求書を見ながら「4割は税金と社保で消える」という感覚を肌で持てます。価格交渉と貯蓄計画がこれだけでブレません。

早見表の前提を読んでおいてほしい

手取り表のレンジには、職種・自治体・年齢で±5%程度の幅が出ます。前提の中身を一言ずつ。

  • 国民健康保険: 港区2025年度料率(所得割9.71%+均等割65,600円)で計算。算定基礎は「事業所得 − 基礎控除43万」。年間最高限度額90万円。中央区・大田区など自治体で1〜3割変動します
  • 国民年金: 月17,510円・年21万円(2025年度・全国一律)
  • 個人事業税: 業種により0〜5%。執筆業・コンサル・SE等の自由業は非課税。表はデザイン業等の5%課税業種前提なので、非課税業種なら手取り率が+1〜3%底上げ
  • 経費20%: 在宅エンジニア・コンサルは10〜15%、デザイナー・カメラマンは30〜40%が現場感覚

「自分の年収レンジは表より高め/低め」と感じたら、まず国保業種を疑うのが早道です。

📊 ちなみに会社員の社保はいくら?(年収500万円の比較)

項目 個人事業主 会社員(協会けんぽ)
健康保険(本人負担) 41.2万 約24.4万
年金(本人負担) 21万 約45万
本人負担合計 約62万 約72万
会社負担(見えない分) 約76万

本人負担だけ見ると個人事業主のほうが約10万円安い。ただし会社員には会社負担76万円が見えないところで動いていて、退職後はその分も自分で払う形に切り替わる。「国保が高く感じる」のは、これまで会社が払っていた健康保険分(約24万)を、退職後は自分で41万円払うようになる心理ギャップが大きい。

さらに見えない差は将来年金。会社員=厚生年金(2階建て)、個人事業主=国民年金のみ(年78万)。老後30年で約2,000万円の差が開くので、iDeCo・小規模共済で2階部分を自分で建てる発想が要ります。

手取りの公式と、本当に効く3つの打ち手

手取り = 売上 − 経費 − 税金 − 社会保険料

ここで効くのは「経費+青色控除+所得控除」の3点積み上げ。手取り防衛の打ち手は、ほぼ全部この3つに集約されます。

打ち手1:青色申告65万控除(e-Tax+複式簿記が条件)

年収500万・所得税率10%帯なら、65万×(所得税10%+住民税10%)=13万円の手取りアップ。年収700万・所得税率20%帯なら約20万円

事業を始めた瞬間に最初に踏む打ち手がここ。白色申告のままだと年10万〜20万円を毎年捨て続けます。

打ち手2:小規模企業共済+iDeCo(合計月最大14.8万)

掛金が全額所得控除になります。退職金(小規模共済)と老後資金(iDeCo)の二段構え。

年収500万・最大額拠出なら年177.6万円の所得控除=約35万円の節税。手取りから消えるのではなく、自分の口座に積み上がる形で消えるので、実質「手取りを未来に送る」装置です。

打ち手3:経費の取りこぼしゼロ化(家事按分・サブスク・書籍代)

レシートを溜め込むと月3〜5万円分は必ず取りこぼします。これを年単位で見ると、年36〜60万円×税率30%=年10〜18万円が手取りから消える計算。

ここに私は、もう一段「日々入力」という打ち手を足しています。

確定申告は2月に始まる仕事じゃない。3月にレシートを溜めはじめる仕事でもない。毎日その日の入出金を10秒で記録する仕事です。

3つの打ち手を全部踏めば、年収500万円のフリーランスでも手取りを年50万〜70万円底上げできる計算になります。

各打ち手の深掘りは、フリーランス1年目の確定申告ミス完全ガイド経費にできる/できないの境界線 で。

請求書1枚の手取りは計算ツールで

年間ベースは早見表で押さえつつ、月次の「この請求書1枚で手取りいくら?」は無料ツールで秒で逆算してください。

実際にフリーランスで効くのはここからです。

クライアントに「税込◯万円でお願いします」と言われた瞬間、頭の中で本体価格・消費税・源泉徴収・実振込額の4つを逆算しないといけない。

ここで2分3分電卓を叩いていると、交渉の流れが鈍ります。逆に3秒で「手取りベースで◯万円ですね」と即答できると、会話のテンポが整います。

ツールの使い方は1画面で完結します。本体価格・税込・手取りの3方向のどこから入れても、残りの3つが自動で埋まる仕様。

源泉徴収は支払額100万円までは10.21%、100万円超部分のみ20.42%で自動切替します。計算式は「(支払額-100万円)×20.42% + 102,100円」。100万円ちょうどと100万0001円の差はわずか20銭で、巷で言われがちな「100万円超えで源泉が一気に2倍」は誤解です。誤解したまま値引き交渉に応じると、こちらが損します。

月末に5枚10枚の請求書を一気に切るときも、この1ツールだけブラウザに開いておけば回ります。登録不要・アプリインストール不要・データ送信なし。

請求書かんたん計算ツール(無料)

LANCE - フリーランス向けAI家計簿

レシートを溜めない仕組みが、手取り防衛になる

フリーランスの経費管理と確定申告準備を、レシートをLINEで撮って送るだけで自動化。AI(Gemini)が金額・カテゴリを自動仕訳します。ベータ期間中は無料で利用可能です。

LANCE — レシートを撮るだけのAI家計簿(無料)

目次