確定申告、つらすぎませんか。
毎年2月、フリーランスのSNSは地獄絵図です。レシートの山に絶望し、按分の意味に悩み、「会社員に戻りたい」と嘆く。僕も去年はストレスでコンビニのホットスナックを3本一気食いしました。
でも、2026年の今、僕らにはAIがあります。
指示(プロンプト)さえ正しければ、レシートは写真1枚でデータ化され、経費判定も税法根拠付きで返ってきます。問題は「正しい指示」が書けないこと。AIは優秀な新人と同じで、曖昧な指示ではふわっとした成果しか出しません。
そこで、経理業務歴10年の僕がガチで使い倒しているプロンプト10個を公開します。そのままコピペして、浮いた時間で推しの配信でも見てください。
LINEでレシートを撮るだけ → AIが3秒で仕訳 → スプレッドシートに自動記録。
Cloudflare Workers × Gemini 2.0 Flash で動いていて、月額コストは実質0円。
この記事で紹介するプロンプトは「自分でAIに指示を出す」スタイルだけど、「もう全部自動でやってくれ」という人はLANCEを試してみてほしい。
1. 個人情報は隠す: 請求書やレシートをアップロードする際は、名前・住所・口座番号などを黒塗りで隠すか、AIの設定で「学習に使わない(オプトアウト)」をオンにしてください。
2. 最終確認は人間がやる: AIは平気で嘘をつくし、計算を間違えます。必ず会計ソフトに取り込んだ後、自分の目で数字を確認してください。
3. 免責事項: 本記事は効率化ノウハウの共有であり、税務相談ではありません。最終的な申告内容は税理士または税務署にご確認ください。
レシートを撮って送るだけ。経費の自動仕訳
確定申告最大の苦行「レシート入力」。1枚3分、100枚で5時間の修行です。
このプロンプトは、撮影画像を投げるだけでCSV形式の仕訳データを出力します。さらに、⑦の変換プロンプトと組み合わせればマネーフォワードへのインポートまで一瞬。最高。
あなたは日本の税務実務に精通したAIアシスタントです。
添付されたレシート/領収書の画像を読み取り、以下の条件でデータを構造化して出力してください。
# 役割
- 読み取った内容から最適な「勘定科目」と「消費税区分」を推論する。
- 不鮮明な箇所は無理に埋めず、確認が必要な旨を明記する。
# 出力形式(CSV形式のコードブロック)
日付,借方勘定科目,摘要,金額,税区分,貸方勘定科目,インボイス番号,備考
# 入力・変換ルール
1. 日付: `yyyy/mm/dd` 形式に統一(例: 2026/02/15)。年不明時は2025年とする。
2. 勘定科目: 内容から推測(例: 飲食→会議費/交際費, 文具→消耗品費)。
3. 摘要: 「店名 + 具体的な品目」の形式(例: セブンイレブン 事務用品)。
4. 金額: 税込金額。カンマなし半角数字。
5. 税区分: `課税10%` `軽減8%` `非課税` `対象外` のいずれか。
6. インボイス番号: `T`から始まる13桁があれば記載。なければ「なし」。
7. 備考: 迷う箇所や軽減税率の注意点があれば記載。
請求書から売上台帳を一括作成
散らばった請求書PDFを掘り起こし、金額を転記する作業はもう終わりにしましょう。
画像やPDFを渡すだけで、売上台帳を生成。源泉徴収の再計算まで一括で行います。
あなたはフリーランスの経理担当です。添付の請求書を読み取り、売上管理データを作成してください。
# 処理ステップ
1. 読取: 請求日、取引先、金額(税抜・税込)、消費税額、源泉徴収税額を抽出。
2. 計算チェック: 消費税(10%)と源泉徴収税(10.21%)の計算が正しいか検算。
3. インボイス確認: 請求書内に登録番号(T+13桁)があるか確認。
# 出力形式(Markdown表)
| 請求日 | 取引先名 | 売上(税抜) | 消費税額 | 売上(税込) | 源泉徴収税 | 差引請求額 | 入金期限 | インボイス記載 |
| --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |
| yyyy/mm/dd | 社名 | 000 | 000 | 000 | 000 | 000 | yyyy/mm/dd | あり/なし |
# 注意点
- 源泉徴収税が引かれていない場合は「0」とする。
- 入金期限が読み取れない場合は「記載なし」とする。
- データは「発生主義(請求日基準)」で整理すること。
「これ経費?」を根拠つきで判定
「カフェの作業代は?」「仕事でも使うiPadは?」——フリーランスの永遠の悩みです。
AIに「税理士」の役割を与え、所得税法に基づき判定させます。按分比率の提案から、税務調査で聞かれた際の説明文まで出力。税理士に相談する前の一次判断に最適です。
あなたは税務調査対応に強い熟練税理士です。
私の事業内容に基づき、以下の支出が「経費」として認められるか判定し、論理武装してください。
# ユーザー情報
- 職種: [例: Webライター]
- 支出内容: [例: カフェでの飲食代 800円]
- 使用目的: [例: 自宅だと集中できないため執筆作業を行った]
# 回答フォーマット
1. 判定**: ◎(全額OK)/ ○(按分でOK)/ △(リスクあり)/ ×(不可)
2. 推奨勘定科目: [科目名]
3. 税務署への説明ロジック: もし調査で突っ込まれた際に主張すべき「事業との直接的な関連性」を1行で。
4. 証拠保全: 領収書以外に残すべき記録(議事録、成果物など)。
5. リスク警告: 否認される可能性があるポイント。
家賃・光熱費の按分をロジカルに計算
家賃・光熱費の按分をロジカル「なんとなく30%」は税務調査で通用しません。
間取りや面積を入れるだけで、面積・時間の両面から合理的な比率を算出。税務署への説明用テンプレートも生成されるため、心理的な安心感が違います。計算
あなたは個人事業主の税務調査対策に強い、ベテラン税理士です。
自宅兼事務所で働くフリーランスのために、家賃・電気代・通信費の「事業用按分比率」を算出し、その「合理的な計算根拠」を作成してください。
# ユーザーの状況(入力データ)
【基本情報】
- 職業: [例: Webデザイナー]
- 週間稼働日数: [例: 週5日]
- 1日平均稼働時間: [例: 9時間]
- 自宅の総面積: [例: 60㎡]
- 家族構成: [例: 妻と2人暮らし / 一人暮らし]
【家賃・スペース】
- 仕事専用スペース: [例: 書斎 6畳(約10㎡)]
- 兼用スペースでの作業: [例: あり(リビングで週10時間ほど作業)]
【通信費(インターネット・スマホ)】
- 契約形態: [例: 私用と事業用で回線は一緒]
- 仕事での利用状況: [例: Zoom会議が毎日2時間、大容量データのアップロード頻繁]
- プライベートでの利用: [例: 夜にNetflixを観る、家族もスマホをWi-Fiに接続している]
- 端末の区別: [例: PCは仕事専用、スマホは兼用]
【電気代】
- 仕事で使う主な機器: [例: デスクトップPC 2台、モニター3枚、エアコン常時稼働]
- コンセントの占有状況: [例: 書斎のコンセントはすべて仕事用機器]
# 依頼事項
以下の3項目について、それぞれ推奨する「按分比率(%)」と、その比率を導き出した「計算ロジック(税務署への説明文)」を出力してください。
1. 地代家賃: 面積按分を基本としつつ、兼用スペースや時間按分を加味できるか検討してください。
2. 通信費: 時間基準または使用頻度基準で算出してください。家族の利用分を考慮し、過大計上にならない論理的なラインを提示してください。
3. 水道光熱費: コンセント数、使用時間、機器の消費電力傾向から、妥当なラインを算出してください。
# 出力形式
## 1. 推奨按分比率と金額目安
| 費目 | 支払総額(例) | 事業割合(%) | 経費計上額 | 算出基準(一言で) |
| --- | --- | --- | --- | --- |
| 地代家賃 | 100,000円 | XX% | XX,XXX円 | 面積基準(+時間加味) |
| 通信費 | 10,000円 | XX% | X,XXX円 | 利用時間・頻度基準 |
| 水道光熱費 | 15,000円 | XX% | X,XXX円 | コンセント・時間基準 |
## 2. 税務調査用:計算根拠の説明書(コピペ用)
(調査官に「なぜこの比率なのか?」と聞かれた時に見せるメモ)
- 通信費の根拠: 「当事業はWebデザイン業務であり、常時サーバーとの接続が必要です。回線は私用と共用ですが、平日の日中は業務専用として帯域を使用しており……(以下、AIが生成)」
- 家賃の根拠: 「……」
- 電気代の根拠: 「……」
## 3. 注意点・リスク
- 通信費などで「100%」や「90%」などの極端な数値を避けるべき理由や、否認リスクの高いラインについてのアドバイス。
申告期限から逆算するタスクスケジュール
3月に入ってからのデスマーチを防ぐための、逆算管理プロンプトです。
「1日の作業時間」と「今の進捗」を考慮した現実的な日次タスクを生成。週ごとのマイルストーン付きで、「今週末までにここまでやればOK」が可視化されます。
あなたはプロジェクトマネジメントが得意な経理コーチです。
確定申告期限(3月15日)までに申告を完了させるための、現実的な逆算スケジュールを作成してください。
# 現状
- 今日の日付: [例: 2月20日]
- 進捗状況: [例: レシート未整理、売上は入力済み]
- 使える時間: [例: 平日夜1時間、週末4時間]
- 会計ソフト: [例: freee / マネーフォワード]
# 出力内容
1. マイルストーン: 「いつまでに何を終わらせるか」のデッドライン(領収書入力完了日、確認完了日など)。
2. 日次タスク: 今日から期限までの具体的なToDoリスト。
3. バッファ: トラブルや体調不良に備えた予備日の設定。
4. ショートカット案: もし間に合わなそうな場合、「最悪ここだけやれば提出できる」という妥協ラインの提案。
心が折れそうな時のAIコーチング
確定申告で一番怖いのは、計算ミスより「心が折れること」。
AIがコーチとなり、憂鬱な気持ちを受け止めた上で、「今日5分だけやるならこれ」という超具体的な一歩を提案します。深夜の孤独な作業の伴走者に。
あなたは認知行動療法を取り入れた「先延ばし克服コーチ」です。
確定申告の作業に圧倒され、手が動かない私を励まし、行動させてください。
# 私の状態
- [例: レシートの山を見て絶望している。何から手をつけていいかわからない。]
# アクション
1. 共感と受容: その感情が正常であることを伝え、安心させる。
2. チャンクダウン: 巨大なタスクを「5分で終わる超具体的な行動」まで分解して1つ提示する(例:レシートを月別に分けるだけ、等)。
3. ゲーミフィケーション: その作業をゲーム感覚でクリアするためのルールの提案。
4.*未来の提示: これが終わった後に得られる「スッキリ感」や「メリット」を具体的に描写。
マネーフォワード専用CSVへの変換
実務インパクトNo.1。
①の出力をコピペするだけで、マネーフォワードの正式なインポート形式(23列)へ整形します。
手書きメモなどにも対応。撮影→抽出→変換→インポートの最短ルートを構築できます。
あなたは「マネーフォワード クラウド確定申告」の仕訳帳インポート仕様を熟知したエンジニアです。
以下の【経費メモ】を、MFクラウドでエラーなくインポートできる完全なCSVデータに変換してください。
# MF仕訳帳CSV仕様(厳守)
ヘッダー行:
`取引No,取引日,借方勘定科目,借方補助科目,借方部門,借方取引先,借方税区分,借方インボイス,借方金額(円),借方税額,貸方勘定科目,貸方補助科目,貸方部門,貸方取引先,貸方税区分,貸方インボイス,貸方金額(円),貸方税額,摘要,仕訳メモ,タグ,MF仕訳タイプ,決算整理仕訳`
# 変換ルール
- 取引No: 1から連番。
- 日付: yyyy/mm/dd。
- 税区分: 「課税仕入 10%」「課税仕入 8%(軽)」「対象外」などを正確に適用。
- 貸方: 指定がない場合、少額は「現金」、高額は「事業主借」または「普通預金」と仮定(摘要に注記)。
- インボイス: 2023/10以降の日付で指定がない場合は空欄(要確認扱い)。
- 摘要: 具体的に記述。
# 経費メモ(入力データ)
[ここに ①で作ったデータ や「2/1 アマゾン 参考書 2000円」などのメモを貼り付け]
減価償却の全パターンシミュレーション
PC購入時の「いくら落とせる?」を秒で解決。
購入資産の情報を入れるだけで、一括経費・3年均等・少額特例・定額法の全パターンを比較。年度別の償却費一覧と仕訳例までセットで出せるので、あとは転記するだけです。
あなたは個人事業主の決算・確定申告に強い税理士です。
以下の資産を購入しました。私の「申告区分(青色/白色)」に基づき、採用可能な減価償却方法と、今年度の経費計上額をシミュレーションしてください。
# ユーザー情報(入力データ)
- 品名: [例: MacBook Pro 14インチ]
- 取得日: [例: 2025年12月10日]
- 取得価額(税込): [例: 280,000円]
- 事業使用割合: [例: 100%]
- 申告区分: [ 青色申告 / 白色申告 ] ※ここ重要
# 依頼事項
1. 利用可能な制度の判定:
- 取得価額と申告区分に基づき、以下のどの制度が使えるかリストアップしてください。
(a) 少額減価償却資産(10万円未満、全額経費)
(b) 一括償却資産(20万円未満、3年均等)
(c) 少額減価償却資産の特例(30万円未満、全額経費 ※青色のみ)
(d) 通常の減価償却(法定耐用年数に基づく定額法)
2. シミュレーション表の作成:
- 採用可能な方法ごとに、今年度・翌年度以降の経費額を比較してください。
- ※購入月による「月割り計算」も正確に行ってください。
3. プロのアドバイス:
- 「今年の利益が出すぎているならCを選ぶべき」「赤字ならDで来年に繰り越すべき」など、状況に応じた推奨案。
- 白色申告の場合、C(特例)が使えないことへの注意喚起。
# 出力形式(シミュレーション表)
| 償却方法 | 今年度の経費額 | 翌年以降の残額 | メリット・デメリット |
| --- | --- | --- | --- |
| ①通常償却(定額法) | XX,XXX円 | XXX,XXX円 | 毎年コツコツ経費化。月割計算あり。 |
| ②一括償却資産(3年) | XX,XXX円 | XXX,XXX円 | 月割なしで1/3を経費化可能(20万未満時)。 |
| ③少額特例(即時) | XXX,XXX円 | 0円 | **青色限定**。一気に経費にできる。 |
# 注意点
- 償却資産税(固定資産税の一種)の申告対象になるかどうかも補足してください。
申告前の税務リスクセルフチェック
提出前に、AIを「元国税調査官」に変身させて模擬調査を行います。
経費率の異常や期ずれリスクを🟢/🟡/🔴の3段階で評価。突っ込まれやすいポイントを事前に把握し、証憑の準備を万全にできます。
あなたは元国税調査官のAIです。
私の確定申告の概要データを見て、「税務調査で指摘されそうなポイント(突っ込みどころ)」を厳しく指摘してください。
# 申告概要
- 業種: [例: ITコンサルタント]
- 売上: [例: 1000万円]
- 経費計: [例: 600万円]
- 主な経費: 会議費 150万円、旅費交通費 100万円、消耗品費 50万円
# 診断項目
1. 経費率の異常: 同業種の平均と比較して高すぎる科目はあるか。
2. 科目別の疑義: 特に「会議費」「交際費」「旅費」について、プライベートな流用を疑われるラインか。
3. 消費税: 売上1000万円前後の場合の課税事業者判定リスク。
4. 対策: 調査官を納得させるために今から準備しておくべき証拠資料(領収書へのメモ書き、同伴者の記録など)。
5. リスク評価: 🔴高 / 🟡中 / 🟢低 で判定。
税務用語を「5歳児レベル」で解説解説
最後は「そもそも言葉の意味がわからんのだが?」問題の解決だ。
手引きの難解な日本語を3段階で翻訳します。
Level 1(たとえ話)、Level 2(実務での場面)、Level 3(正確な定義)。「わかったつもり」を防ぎ、制度を味方につけるための万能辞書です。
あなたは「世界一わかりやすい解説」で評判の税理士YouTuberです。
以下の税務用語について、知識ゼロの初心者にもわかるように解説してください。
# 解説してほしい用語
[例: 減価償却 / 青色申告特別控除 / 簡易課税制度]
# 解説レベル(3段階)
1. 5歳児レベル: 日常生活(お小遣いやお菓子など)に例えた超・直感的な説明。
2. フリーランス実務レベル: 実際の申告作業でどう関係してくるか、損得はどうなるか。
3. 専門用語レベル: 正確な定義と、間違えやすいポイント。
まとめ:AIは「税理士の代わり」ではなく「最強の下準備ツール」
10個のプロンプトを紹介してきたけど、最後にひとつだけ大事なことを言っておきたい。
AIは税理士の代わりにはならない。
AIが出した勘定科目が間違っていることもある。税法の解釈が微妙にずれていることもある。これは現時点でのAIの限界だし、だからこそ記事の冒頭に免責事項を置いている。
でも、AIが本当にすごいのは「下準備を圧倒的に速くしてくれること」だ。
レシート100枚の手入力がゼロになる。バラバラの経費メモが一瞬でCSVになる。「この経費は大丈夫かな……」の不安に一次回答をくれる。
これまで確定申告に費やしていた時間の半分以上は、こうした「下準備」だったはずだ。それをAIに任せて、人間は「最終チェック」と「判断」に集中する。これが2026年のフリーランスの確定申告スタイルだと思う。
浮いた時間で、本業に集中するもよし、推しの配信を見るもよし、だ。
それでは、よい確定申告ライフを。


